しばらくして、出口が見えてくる。 道中に恐怖心を煽るような血やらなんやらまみれの人が来るたびに七瀬は悲鳴をあげながら俺に抱きついてきた。 ...正直、何処か可愛かった。 そんな考えを抱きつつ、 「七瀬、出口だ。」 と報告する。 「...っあ、ご、ごめん!」 七瀬はふと我にかえったように、頬を染めながら離れる。