「...暗いね。」

「そりゃそうだろう。お化け屋敷なんだから。」


とりあえず、入ったときに説明された通りに、中に落ちている落とし物を拾いながら進む。

「...あ、あった!」

何個目がの落とし物に手を伸ばしたとき、不意に目の前に影が出来た。

「...?」

ふと顔をあげると、そこには何故か血にまみれ、頭に斧が刺さった人物がたってた。

冷静になれば、つっこみ所は沢山ある。

だけど、少ししか周りが見えないような状態でそんな人が目の前に現れた私には冷静さの欠片があるはずもなく。

「ひゃぁぁぁぁ!?」

黄色い叫び声をあげ、思わず結城の腕にぎゅっと掴まった。