この後もなんども結城をおとそうとするも全てだめ。
私がなにをしても無言か「あぁ、」などの事務的な返事をするだけ。
...漫画の主人公なら普通ここで何かしらされるわよね!?
それでゴールインするじゃない!
漫画じゃないけど!
けど!
「うー、とにかく悔しい...!」
私が考え事をしながら歩いていると、
「憂ー!」
と、不意に柚希によばれた。
「あ、なぁに?」
慌てて近くにいく。
「ね、メールみて?」
柚希はきらきらと瞳を輝かせ私に訪ねてくる。
「メール...?」
そういえば今日はメール開いてないな、とおもいつつ
大量に届いたその中から柚希のものを探す。