「何処行こうかぁ...」

柚希がパンフレットをぱらぱらと捲る。


「...ねぇ、晃先輩とはうまくいきそうなの?」


そんな柚希に不意うちで尋ねる。


「ッ、ゲッホゲッホ!?」

全力でむせる柚希。

「ね、どうなの?」

「...晃さんは、誰にでも優しいから。私なんかさ。」

私が好奇心から、瞳を輝かせてまた尋ねると、柚希は少し照れたようにそう言った。

「えー、ほんと?」

「...実をいうと期待してる」

私の言葉に、若干頬を染めはにかみながらそういう柚希。