「え、ゆ、結城?」 俺が手を離すと、時間差で頬を赤く染める七瀬。 「大丈夫だ、誰も見てない。」 「そういうことじゃなくて...!」 「労って欲しいんだろう?」 目を細め、七瀬を見詰める。 「う、うぅ...」 段々と更に赤くなったかと思えば、傍にあった俺の水を一気に飲み干した。 「お、お返しっ!」 七瀬は小さく呟くようにいうと、慌てて接客に戻っていった。