「憂似合うーっ」 例の赤ずきんを着てから更衣室を出て、教室に戻ると、この前途中でいなくなってしまった柚希が褒めてくれる。 「えー?柚希の方が似合うよー、白雪姫っ」 私がクスクスと微笑むと、柚希が照れたように微笑むのと同時に、近くにいた男子たちが私と柚希に視線を向け、ほんのり頬を染めていた。 良かった、ちゃんと周りはマドンナって感じてくれてるってことだよね。