「危機感が、無さすぎだ。」

そう一言いったかと思うと、また無表情に戻り、その痕を絆創膏で隠してくれた。


「...ありがと、随分女子力が高いんだね? 」

私が照れ隠しにそう言うと、結城は少しだけ眉を不機嫌そうに上げる。

「...いい度胸だな。」

そう言葉を発したかと思うと、私の鎖骨付近におもむろに顔を近付け、軽いリップ音を立ててくちづけをした。