私はもう一度痕を隠し、トイレを後にした。
教室に向かうと、もう二人とも書類の整理を始めていて、私も慌てて書類を手に取る。
生徒会に頼む材料を記入していると、ふと、柚希が此方を心配そうに見ているのに気付いた。
「大丈夫だったの?」
「大丈夫...?」
柚希の問い掛けに、結城が不思議そうに眉を寄せる。
「んー?あぁ、あのね、憂、狙われてるんだよ、生徒会長に。」
「わ、ゆ、柚希!」
さらっと言葉を発する柚希に私は慌てる。
「...そうなのか。大変だな。」
でも、結城は柚希の言葉を聞くと顔を逸らしてそう答え、書類の整理に戻ってしまった。

