「じゃあ失礼します」

私たちが教室で書類の整理をする為に戻ろうとすると、

春太先輩が私にだけ、

「ああ、七瀬ちゃんはちょっと仕事があるから残ってくれる?」


と声をかけてきた。

「あ、はい大丈夫ですよ?じゃあ、後で行くから二人ともお願い!」

私がそう二人に頼むと、釈然としない顔をしながらも頷き、先に帰っていった。