「なら、私が入っても問題ないよね?」





笑顔でとんでもないことを言い出す柚希。


「…!?ダメだよ!柚希まで狙われちゃうよ!?」

私が慌ててとめると、


「大丈夫よ、さっきあんな悪態ついたんだし、さすがに狙わないよ」

と、柚希は引き下がろうとしない。


「でもだめだって!それに、えっと、生徒会楽しいし!」

そんな柚希に私は咄嗟に思い付いた事を告げる。
でも、あながち間違っていないし嘘でもない。


「...なら私も憂と一緒に生徒会はいる、これでいい?」

私の言葉の後、たっぷりと悩んだ柚希がそう言った。

「...でも...」

それでも私が釈然としないでいると、

「はいはい決定!これは私が自分の意思で決めたこと!生徒会に入りたかっただけだからっ!人数のことも途中から入ることについても私なら何とかできるから大丈夫!憂は結城くんのことだけ考えてなさい!」

と、早口でまくし立て、でも最後のところは御丁寧に普通のスピードで喋り、私のほっぺをつねる。

「うう…って、へ!?べひゅに考えてなんかっ…!?」

思わず顔を赤くする私に、柚希は明るく笑いかけ、

「ほら、部活いこう?部長になんて言い訳しようか?」

と、悪戯っぽい声音で話すと、私のほっぺを解放して歩き出した。