そんな、いきなり告白とかは無理だけど……



まぁ、まずは……




「高岸君、あのさ」


「ん?」


「今度から、悠真君って呼んでもいい?」


「…いいよ~♪ じゃあ俺も、蘭ちゃんって呼ぼうかな」


「ふぇっ……!」




今の『蘭ちゃん』と言った悠真君の笑顔は、


あたしの心臓を射抜きました。



あたしはもう一度、もらった猫ちゃんを

やさしく抱きしめた。




【その頃の蘭ちゃん。END】