「鈴川さん、ちょっといいかな」
「え、あ、はい」
話しかけてきたのは隣のクラスの中村竜。噂を広めた張本人。
「俺、鈴川さんのこと、好きだ」

はあ!?と言いたいところだが我慢だ。
「え…と…何で?」
「前から好きだったんだ。二年のころから。付き合ってくれないかな」
中村は顔が良いほうだ。でも和田には及ばない。
てか小六で付き合うって…ちゃ○の12○かよ。
「悪いけど、付き合えないし中村のこと好きじゃないし…てことでごめん、無理」
自分でも感じるほど冷たい言葉を言ってしまった。
「そっか、鈴川さんには修也がい…グフッ」
中村が言い切る前に腹を殴った。
「あんた、噂広めたくせによく告れるな。恥ずくないの?てか死ねば?」
死ねばって…もうどうしてこんな言葉使いになっちゃったの?もう自分嫌だ。
「はいはい。でも俺は諦めないから」
「あそ」
俺はそう言い教室に戻った。