『椎名と修也に心を許している。あなたを受け入れてくれる人はごくわずか。でも…椎名は受け入れてくれたよね?修也も受け入れてくれたよね?だから大丈夫。あなたはもう…前へ進んでるのよ。きっと私のほうも応援してくれていると思う。私も応援している。あなたを否定する人もいる。だったら否定しない人を見つけるまでのこと。もし椎名と修也がいなくなっても落ち込まない。心は独りじゃないから。私とあなたは違う。救ってくれた人がいる。私とあなたの中にいる私のぶんまで頑張りな』
言われなくても分かってるよ。
『あ、時間だ。椎名のところに戻らなくちゃ。あなたと話せてよかった。それじゃ』
あ、待って。
『ん?』
なんで…和田のこと…修也って…
『それは……が…修也の父親と…だか…ら…』
…途切れ途切れで分かんないよ。でも…あなたはもう行っちゃったんだな。だったら、また会う日まで我慢するよ。その日が来なくても、俺は待つ。