「椎名」
「ん?どうしたの、鈴川さん」
スッと椎名に手を差し出した。
「友達。なろうぜ」
俺がそう言うと彼女はフッと笑った。
「何言ってるの。もう友達でしょ?」
ギュッと椎名が握り返してくれた。
なんだ、もう友達じゃねぇか。トモダチじゃない。
聞いてるか、私。俺…お前のぶんまで頑張るよ。