「鈴川さん?聞いてる?」
どうやら俺と私が話しているとき椎名はいろいろ言ってたらしい。
「あ、わりぃわりぃ。で、何だっけ?」
「学校で和田さんと鈴川が付き合ってるっていう噂が広がっているんだけど、本当?」
答えはno
誰と誰が付き合っているって?そんなわけないだろ。
「決して俺と和田は付き合ったりしない。つまりその噂は嘘だ」
「そうなんだ!噂って本当やかましいよね」
まったくだ。
「その噂を広げたのって誰だ?」
「うーん…中村竜さんだったような…」
あいつか。
中村は俺のことが好きだという噂があり、その噂は本当だったらしい。
本人認めるなよ…
で、その中村が噂を広げたと。
何?嫉妬?まあ理由がどうであれ潰そう。
「へー…バカみたい」
「新聞になってたよ」
新聞部ぅ…何やってくれたんだ。
「まあ…ありがと」
「へ?」
わかれよバカ。何が「へ?」だ。
「いろいろ教えてくれたり…心配してくれたりってことだよ」
「あ、いえいえ!友達だもん!」
友達は否定する。
いいか?友達ってのは…