「お前、なんで今日も来なかったんだ?」
「え?」
「葉神も心配してたし、俺も心配してたんだぞ?」
椎名が?何で?
「…ごめん…」
「謝ることない。でも…終業式は来たほうがよかったんじゃないか?はい、通知表」
通知表を受け取って中身を見てみると予想通り悪いのは一つもなかった。
深くため息をつき、
「持ってきてくれてありがとう。帰っていいよ」
――ピンポーン
…今日二回目のチャイムが鳴る音。
「はい」
「鈴川さん、大丈夫?」