その瞬間幽霊的なのが出てきた。呼んだのは和田なのに。
それと同時にまた腕を引っ張られた。
「ったく、はぐれるなよ」
「和田…」
よかった。よかった。
「俺…暗闇は幽霊より無理で…だから…」
「はいはい。わかったからもう喋るな。お前、泣いてるぞ?」
抱きしめられたまま頭をポンポンとリズムよく優しく叩かれた。
そして電気を点けてくれた。
暗闇は、俺の心みたいで嫌いなんだ。
誰もいなくて、先も見えない、終わりの無い世界。
最初は戻れるのに、はぐれるともう戻れなくて。
誰も助けてくれなくて。
それに、追い詰められているようで。
俺は和田の服を掴みながら大泣きした。
それと同時にまた腕を引っ張られた。
「ったく、はぐれるなよ」
「和田…」
よかった。よかった。
「俺…暗闇は幽霊より無理で…だから…」
「はいはい。わかったからもう喋るな。お前、泣いてるぞ?」
抱きしめられたまま頭をポンポンとリズムよく優しく叩かれた。
そして電気を点けてくれた。
暗闇は、俺の心みたいで嫌いなんだ。
誰もいなくて、先も見えない、終わりの無い世界。
最初は戻れるのに、はぐれるともう戻れなくて。
誰も助けてくれなくて。
それに、追い詰められているようで。
俺は和田の服を掴みながら大泣きした。


