横を見てみると和田はいなく、
一人。
おいおい、嘘だろ?怖いんだけど…冗談無しで。何が起こるかわからないし。さっきから和田の後ろにいたから…
「和田?和田どこ?」
震えた声で和田を呼んだ。
だけど返事はまったくない。
足も震えてきた。ヤバイ、ヤバイぞ。
動けない。あたりは薄暗くてよく見えないし、後ろも見えない。
怖い。それしか言えない。
「和田…和田!どこ!?ねぇ、どこ!?」
こんなに大げさなやつはいないだろう。でもいるんだ。ここに。