「椎名、修也…ありがとう」
その言葉と同時に遊園地の真ん中にある大きな木がライトアップされた。
「もう、琴音は泣き虫なんだから!」
「まったく、こんな彼女じゃ将来不安だな」
この二人に出会わなければ今の俺はいなかった。
黒名、私、母さん。見てる?俺…本当の幸せ、手に入れたよ。
そう思ってると椎名達は先に行ってて、
「琴音早くー!」
と手を振って俺を呼んでいる。
俺はニッと笑い、
「おうっ!」
と元気よく二人のもとへと走りながら向かった。
そう、まるで明るい未来に向かうように。