トコトコと、悠真先輩のところに歩いていく。


すると、グラウンドの淵。


悠真先輩が、杏奈の首に、持っていたタオルをひょいっとかけた。


「ソレ、持ってて。
休憩のとき、取りに来るから」


そう言ってから、片手をあげて、グラウンドに戻っていく先輩。


その後ろ姿に、女の子達の悲鳴が大きくなった。


……と同時に、


「ヤバイね、先輩。
カッコいい――っ!!」


と、悠真先輩の後ろ姿に、目をハート型にさせて、はしゃぐ実夏ちゃん。