どどどどど……どうしよう……。 先輩にあんなことを言われた翌日、お昼も放課後も、学校で実夏ちゃんに相談をした。 すると……。 「悠真先輩。 ほんっと、杏奈のことが好きなんだね~」 実夏ちゃんは、悔しそうに、でも嬉しそうな笑顔で、そう言った。 「愛されてて、ほんと、うらやましいよ~」 「……っ」 「でも、でも、でも……。 なんで……杏奈なの?」 その理由が……見当たらない。