そう思ったら……無意識のうちに、その男の子の手を振り払っていた。


杏奈の態度に、男の子は呆気にとられたような顔をしていたけど。


そんなことは気にせずキッと睨んで、マフィンの残骸を片付けてから……。


杏奈はダッシュで、その場を後にした。


そんな態度じゃ、許さないんだから。


た……食べ物の恨みは、恐ろしいんだからね!?


特にそれが、甘いものなら、なおさらなんだから――っ!!