あまりのショックで、声なんか出ない。


そんな杏奈の後ろから……。


「あー、ごめん」
「げっ! すみませんっ!!」


……って言う、男の子たちの声が聞こえた。


でも……。


ショックが大きすぎて、何も答えられない。


だから、その場にボーッと立ち尽くしていると……。


「おい……。
悪かったって」


そんな言葉を口にしながら、ものすごく背の高い男の子が近づいてきた。