ジッとそこに座り、本を読んでいる彼。

黒縁メガネに目にかかるまでに長い前髪。

第一印象は地味。私ほどではないけれど。


それにしても、こんな人が同じクラスに居たの?

酷いとか言われそうだけど、本当に彼のことは知らなかった。

影が薄いって言うの?何か、負けた気がする。

彼が私のダンスの相手になるんだよね?


勝手に決められていたのは癇に障るし、相手にも悪いけど…

とりあえず、声をかけてみる?

YES or NO → YES

では、行こう。