私のお父さんは二年前、私が中学三年の時、事故で他界。

それからはお母さんと六つ上の姉、海奈(カイナ)お姉ちゃんと私の三人暮らし。

三人で暮らすには聊か広すぎるこの一軒家はお父さんが残してくれたもの。


「ゆき。まだそんな格好してるの?」

「いいの。私はこれが落ち着くんだから」


海姉が訝しげに私を見つめる。

ああ、私の紹介がまだだった。

えっと…コホン…