原口くんを探さないと。どこに、居るの?

その時、私の前に人影が現れた。白いスーツを身につけた彼。

…マサキ、さん?

そんな、そんなはずはない。だって、ここは…

まさか!


「僕と、踊って頂けますか?」


私の前に傅く彼。

そんな彼が発した声は確かに原口くんのもので…


「…はい」


私は差し出された手を取っていたのだ。