コゥタ「嗅覚障害っていうのは、




匂いの伝達経路のどこが障害されるかによって、




呼吸性と末梢性、あと中枢性の3つに分かれるんだけど、




おれはきっと末梢性のほうだと思うんだよね。




左右の鼻腔の天井にあたる部分に




嗅粘膜っていう部位があるんだ。




空気中にある匂い物質がこの嗅粘膜に付着すると、




刺激信号が嗅神経を通じて脳に伝達されて、




そこではじめて「匂い」として感じることができるんだよね。




おれはその嗅粘膜が




さっき言った副鼻腔炎が原因で変性してしまったんだ。




それで、嗅粘膜性嗅覚障害になったんだよね・・・。」