「そろそろ良いでしょう。」
陽が言う
「え?」
「次の御堂へ行ってください。」
「どういうことですか?」
幸大が言う
「修行は合格です。」
「でも…」
「あなたはちゃんと砂時計が落ちるよりもゆっくりと全ての奥義を使いました。」
陽が手に持った砂時計はまだ砂が流れている
「…。
あ…」
幸大が砂時計の異変に気付いた
「そうです。
上の砂も下の砂も決して増えも減りもしません。」
「そんな砂時計があるんですか?」
「この空間…薄々気づいてますよね?
普通ではないと。」
陽が言う
「まぁ。
あの…
師匠やあなたたちは何者なんですか?
師匠の話がどこまで本物か分かりませんけど…全部が本物だったら師匠は千年は生きて…」
「秘密です。」
陽は幸大の口に人差し指を立てた
「…。
あなたは何者なんですか?」
幸大が諦めたように呟く
「私は…幸明さんの妻の一人です。」
陽が満面の笑みを浮かべると御堂が消え、幸大は水が薄く張られた砂利の地面に寝そべっていた
「冷た!
うわ、ビショビショだ。
…。
次の御堂に行くか。」
幸大が歩き出した
その頃
武神流総本山
「ふう…」
陽が御堂から出てきた
「お疲れ様…陽君。」
幸明が言う
「幸明さん…」
「彼は…強くなりそうかい?」
幸明が陽の頭を撫でながら言う
「ええ…でも…」
陽が言いかける
「彼は精神力が元々あるみたいだからね…自分を抑えてしまう癖がある。
だからこそ…強さのメーターは振り切れない、かな?」
幸明が言う
「さすが幸明さんですね。」
「まぁね。
でも…彼はきっと目覚めるよ。
僕が陽たちのおかげで目覚めたように、ね。」
幸明が言う
陽が言う
「え?」
「次の御堂へ行ってください。」
「どういうことですか?」
幸大が言う
「修行は合格です。」
「でも…」
「あなたはちゃんと砂時計が落ちるよりもゆっくりと全ての奥義を使いました。」
陽が手に持った砂時計はまだ砂が流れている
「…。
あ…」
幸大が砂時計の異変に気付いた
「そうです。
上の砂も下の砂も決して増えも減りもしません。」
「そんな砂時計があるんですか?」
「この空間…薄々気づいてますよね?
普通ではないと。」
陽が言う
「まぁ。
あの…
師匠やあなたたちは何者なんですか?
師匠の話がどこまで本物か分かりませんけど…全部が本物だったら師匠は千年は生きて…」
「秘密です。」
陽は幸大の口に人差し指を立てた
「…。
あなたは何者なんですか?」
幸大が諦めたように呟く
「私は…幸明さんの妻の一人です。」
陽が満面の笑みを浮かべると御堂が消え、幸大は水が薄く張られた砂利の地面に寝そべっていた
「冷た!
うわ、ビショビショだ。
…。
次の御堂に行くか。」
幸大が歩き出した
その頃
武神流総本山
「ふう…」
陽が御堂から出てきた
「お疲れ様…陽君。」
幸明が言う
「幸明さん…」
「彼は…強くなりそうかい?」
幸明が陽の頭を撫でながら言う
「ええ…でも…」
陽が言いかける
「彼は精神力が元々あるみたいだからね…自分を抑えてしまう癖がある。
だからこそ…強さのメーターは振り切れない、かな?」
幸明が言う
「さすが幸明さんですね。」
「まぁね。
でも…彼はきっと目覚めるよ。
僕が陽たちのおかげで目覚めたように、ね。」
幸明が言う

