「ど、どういう意味だ…?」

「あなた、私の娘たちに手を出そうとしたでしょ?


それに将来の義理の息子もボロボロにしたそうじゃない。」


「そ、それは…」


「死んでも許さないわ。」


「ま、待て!!


教えてほしい!


何であの時、椿は俺ではなく壮一郎を選んだ!!」

隼人が言う

「何で?

だって、そもそもあなたのこと大嫌いだったから。」


「へ?」


「あなた、いつも自分は強いって言ってたけど実は壮一郎さんの足元にも及んでなかったわよ?


親が国会議員で金持ちだって言ってたけど、あなたの家よりもこの武神流の方がお金も権力もあるわよ?

それこそ総理を土下座させれるくらいに。




それに、壮一郎さんは自分のことよりも私や周りのことを優先する人なの。

優しくていい人よ、あなたと違ってナルシストじゃないから。

まぁ、ちょっと自分に自信ないだけで。



それに武神流の次期継承者を選ぶ時もしきたりだからなずなに無理矢理にでも選ばせたけど、


あの時なずなが好きでもない人を選んだら、組手をして打ちのめして

『お前に武神流は任せられん』

って言って取り消すつもりだったのよ。


しきたりも娘も守ろうとしてたの。


優しいでしょ?」



「む…そんなに言われるとさすがに恥ずかしいがな。」

壮一郎が言う



「あなたは強くなることを絶対的に信じ望んでるようだけど…


強さを望むだけじゃ武神流は一生継げないわよ。」


「くそっ!!

何で俺がお前らなんかに!」


「さて…そろそろこの山からも降りてもらうわ。」


「え?」


「舞姫流奥義…山椿!!」


バゴンッ、ドパァンッ!!




武神流総本山の塀をも砕き隼人が宙を舞いながら山の麓よりも遠く、駅の近くまで吹き飛ばされた



「あ…もう5、6発殴って置けば良かったわ。」


椿が言う