武神流総本山



「久しぶりだな。」


「壮一郎、貴様!!」


男性は武神流当主に掴みかかる


「隼人…話は幸明様から聞いた。」


壮一郎は溜め息を吐く


「何だ、その目は!!」

隼人が言う



「朝霧壮一郎…武神流当主として、貴様の相手をしてやろう。」


壮一郎が言う


「何だと?」


「お前と闘ったことは一度もなかったからな。」

壮一郎が言う


「当たり前だ!!

お前は大会では最初に負け、稽古でも俺のデモンストレーションを見ては闘う気がなくなったと抜かし、逃げた!


お前が俺より弱いのは明らかだろ!!」


隼人が言う


「私が大会で勝てなかったのは…私の武神流は武でありスポーツではないから、だ。


決められたルールの中で小さく押さえつけられた武に興味も持てなかった。

だから、闘志さえも起きず、ただ負けた。


勝つ気も闘う気もなければ勝てないのは当然ではないか。」


「今さら負け惜しみか!!」


「そう聞こえるだろうな。」


「だったら俺と戦わなかったのは何でだ!!」




「お前はいつも闘いの前に氷や瓦を割ったり、バットをへし折ったり…


大道芸人のように次々とデモンストレーションを披露してくれたな。」