ハートフル・アーツ

「うぁぁぁぁぁあ!!」

女性の不良が男性に後ろから殴りかかる


「君の前にゴミ掃除から始めないと蝿がうるさくてかなわないね。」


メシャッ!!


男性の後ろ蹴りが女性の顔面に当たり女性は近くの建物の壁にぶつかる


「身の程を知ってくれよ。

俺は男女平等に扱う紳士なんだ。


君も歯、いらないよね?」


「う…ぐ…」

女性は後ろに壁があるとわかっていても顔面を押さえながら後ずさる


「無駄だ!!」


「武神流奥義…王槍!!」


バシュンッ!!


「おっと…。」


男性と女性の間に槍の幻影が走り男性が飛び退いた



「大丈夫か?」


幸大は女性に駆け寄る


「こんくらい…平気よ。

ちょっと鼻が折れたみたいだけど…私らも喧嘩は慣れてるしこんなダメージどうってこと…」


女性が言う


「そう言う問題じゃねぇっての…。


とにかく、仲間と一緒にどっか行った方がいい。

あいつは俺たちに用があるんだしな。」


幸大が言う



「そんなゴミに同情でもしたのかい?」


「てめぇみたいな…ゴミ以下、いやゴミ未満の奴にゴミとか言う権利はねぇだろ?」


幸大が男性を見る



「君も…あいつと同じか?


自分ができないことを認めずに、俺を否定するのか?」


男性が冷たい眼で幸大を見る