ハートフル・アーツ

「なのに…

あはははは…


それなのに、だ。」


男性が先程とうって変わって静かに言う


「俺の武を…技術を認めずただ酷いだの最低だのと…。


じゃあお前らに俺と同じことができるだけの技術があるか?

違うだろ?

できない。

そう認めることすらできない貴様らが俺の武を否定するな!!」


男性が一息つく


「まぁ…そう言うことで君をぶちのめすことでお嬢さんたちを恐怖に陥れ、

そしてそのお嬢さんたちを排除してあいつに届け…


そして、あいつを殺して復讐させてもらうよ。」



「な!?

あんたごときが御父様に勝てるわけがないわ!!」

すみれが言う


「あいつは俺に一度も勝つこともなく武神流を継いだ。


武の才能に恵まれた俺が本当は武神流を継ぐはずだった!!


俺には武の才能があいつよりもあったし、俺はあいつよりも椿を愛していたし、俺はあいつよりも椿を幸せにできる!!


なのに…椿は俺を選ばずに…」


なずなとすみれを男性が睨む


「椿って…」

「私たちの母だ。」

なずなが幸大に答える


「さて…そろそろ君を倒そうか。」


ザッ…ザッ…ザッ…


男性が幸大に近づいてくる