「何でここに?」

幸大が言う

「町で彼を見つけたからさ。

僕くらいのレベルなら銃を隠し持っててもなんとなくわかるんだよ。

怪しい奴をほっとくほどのお人好しじゃないんだよ、僕も。」

幸明が男の手から銃を取る


「どうすんだよ、それ?」

幸大が言う

「そうだね…取り敢えず、弾は使えなくしようかな。」

幸明が銃から弾を取り出すと空中に投げる

「ハッ!!」


ドドドドドドンッ!!

幸明が高速の拳を銃弾に打ち込むと銃弾は小さな爆発と共に破壊された


「君もそのうちできるさ。」

幸明が幸大に微笑みながら言う




「ん?

昼休みが終わるな…」

チャイムが響きクリストファーが立ち上がろうとする


「ほら。」

「何の真似だ?

情けのつもりか?」

幸大が手を差し伸べたことにクリストファーが言う


「ああ、そうだ。

負けた奴は大人しく情けをかけられてろ。」


「次は無いぞ。」

クリストファーが幸大の手を掴み立ち上がる



「日本の不良は殴り合って友情を深めるって本当なんだね。」


ヴァージニアが言う


「最近では珍しいケースだとおもうのだが…」

なずなが言う