「あれはまだ、秀吉が頑張っていた頃だ。


僕は小さな農村で農民だった。

決して裕福ではないけど、大名も農民のことを考えてくれる人で生活は苦しくはなかった。

父は戦で死んだ。

母も流行り病で人へうつさぬようにと一人で山へ行き、帰ることはなくてね…



村には5人の美女が居た。

そして、独身の男は僕一人。

ウハウハのハーレムってヤツさ。

でもね…大名が殺されたんだ。


そして、一人の美女が新しい大名にさらわれた。

一目惚れだったらしいよ…



僕はその城に乗り込んださ…


でも、当時の僕は無力だった…



救えなかったんだ。」

「え?」


「その美女は虫の息の僕を見て…舌を噛みきり自殺した。

僕を見て笑いながら、謝って…ね。


新しい大名は僕を吹き飛ばした。

そいつは腕っぷしが強かったから僕はよく飛んだよ。


そして…命からがら村へと戻った僕は…壊滅した村を見た




残った美女4人の死体を前に崩れたよ。


しかも、全員、自害…自殺だった。


中には裸にされていた美女も居た。



その4人は僕に操を立てて…他の男に抱かれるくらいなら、と…自ら命を絶ったんだ。


まぁ、されるがままでも殺されたかも知れないけどね。



これが、昔話さ。」



「かすみ、おいで。」


「はい、あなた。」


幸明が言うといつぞやの女性が現れた




「確か、元武神流の人と戦い終わったあとに…」


幸大が言う