放課後


校門


「で…流れとは何かわかったのかい?」

なずなが言う


「さっぱり。

動きを読むってことだとしても…人間どころかそこら辺のモノだって決まってない動きをするからな…」


「何の話?」

後ろから声をかけられた

「うわっ!?


って…アーバンス兄妹…」


「いかにもそうだ。」


クリストファーが言う

「幸大…この二人はもしや、校内でも噂になっている転校生なのか?」

なずなが言う


「ああ。」


「ふーん、君の名前は幸大って言うんだ。」


ヴァージニアが言う


「…はぁ。


何か用か?」


幸大が言う


「途中まで一緒に帰ろうと思って!」


ヴァージニアが言う


「僕は不本意だがな。」

クリストファーが言う



「ところで…このなずなと幸大ってどんな関係?」


「どんな関係と言われてもだな…」

なずなが少し顔を赤らめる



「ただの許嫁だ。」


「イイナズケ?

What do you mean?」

ヴァージニアが首をかしげる

「婚約者…フィアンセのことだ。」

クリストファーが言う


「ワオッ!!


なんか…負けた気がする。」



「ふんっ…ガキのままごとだな。」

クリストファーが言う


「ところで何の話してたの?」

ヴァージニアが言う


「流れってなんだろうなって話だ。」


幸大が言う


「流れと言えば、JapanのCapitalの東京の渋谷!


あそこのスクランブル交差点は人の流れが凄いんだよ!!」


「へぇ、ニュースでしか見たことないな。」

幸大が言う


「あれだけの人なのに皆ぶつからずに自分の行きたい方に進む!!」

ヴァージニアが楽しそうに話す

「人混みならば学校の昼の購買も慣れてない僕たちは終盤まで前にも進めん。」

クリストファーが言う