数日後



「流れ…

まったくヒントを活かせてないな…」


「What your name?」

ヴァージニアが窓から外を見つめる幸大に話しかけた


「別に名乗るほどの者じゃないよ。」


幸大がヴァージニアをチラッと見て外へと視線を戻した


「ジニー、そいつの名前くらい他のクラスメイトに聞けば良いだろ?」

クリストファーが言う


「ダメダメだよ、クリス。


みーんな、名字しか知らないんだもん。

むしろ、名字すら知らない人の方がこのクラスには多いもん。」


「名字を知ってるなら良いだろうに…」

幸大が言う



「ノンノンだよ!

私が馴れ馴れしく呼び捨てで小鷹、なんて呼んだら私が偉そうにしてるみたい…



フレンドならファーストネームで呼び合わないと!


だから私たちのこともファーストネームで呼んでね!」


「僕のことは様付けで呼んでいいぞ、小鷹。」


クリストファーが言う


「はぁ…

とにかく俺にかまってないでどうせナンパするなら他の奴にしてくれ、アーバンス兄妹。」


幸大が机に伏せる



「ほぉ…

だったら、君と一緒にいたガールでも口説こうかな?」

クリストファーが言う


「この前校門で待ち合わせてたガールだね!」


ヴァージニアが言う