武神流総本山



そこには幸大、壮一郎、なずな、すみれ、幸明、老師が集まっていた




「そうか、ダメだったのか…。」


なずなが言う

「で…あんたはどうすんの?


まだ、諦めちゃいないんでしょ?」

すみれが言う


「ああ…」


幸大が頷く








その頃

服部一族の集まる地




「あかね、なぜ先程は逃げた?」


「父上…見てたのですか。」


「あちらから出向くとは絶好の殺しの機会だと思ったが?」


「はい。

ですが…あちらから出向くとは逆に罠の可能性もありましたので戦略的撤退を致しました。」



「この場所は知られてはいないな?」

「はい。

途中までは白い虎が追ってきてはいましたが途中で消えました。

追手がいないことも確認致しました。」



「そうか…

だが、もうあまり時間は残されていないぞ?



いいな?」



「…はい。」









武神流総本山


「な!?

今の会話は服部と学校で聞いた声からして服部の父親!?」


幸大がスピーカーから聞こえた音声に驚く


「ほっほっほっ。


お主が服部のお嬢ちゃんと話してるのを樹の上からこっそり覗く者が居たのでな、盗聴器を仕掛けさせてもらったまでじゃ。」


老師が言う

「マジか…」

幸大が言う



「ちなみに発信器が付いとるから位置もわかるぞい?」



「…じゃあ、」

「行く気かい?」



幸明が言う