「初めまして。

舞姫流当主の姫川です。」

「武神流の朝霧なずなです。」

「同じく武神流の朝霧すみれです。」


「あ…俺は、」

「名乗らなくて結構です。

今から追い払いますので。」


「え?」

「舞姫流…」


「マジかよ!」

「打ち水!」


バンッ!


足下への攻撃を幸大がかわすと地面が抉れた


「ヤバい…」

幸大が言う


「葉桜!」

ゴウッ!!

「流流し!」


ふわっ…

「な!?

触らないでください…不潔!



舞姫流…狩椿、塵桜、錐梅!!」


「武神流我術、応・流流し!」


ふわっ…ぴたっ!

幸大が拳を掴む



「くっ…離しなさい!」


距離を取る



「くそっ…」

幸大は森の中へ入る姫川を追う


「あなたは終わりです!」


姫川の姿は見えない


「舞姫流、落葉・紅葉。」


「ヒバリの時と違って何も見えない…」

幸大が言う


「ヒバリの技を見たことがあるのですか?

でも、ヒバリのような未熟な技とは比べ物になりません。


そして、あなたに隙が出来たとき舞姫流奥義、瑞鳥・鳳凰(ミズドリ・ホウオウ)で打ち倒します。」


「手の内を晒すとはな…」

幸大が言う

「あなたへわずかな希望を与えただけです。」


「そうか…」


幸大が眼を閉じた