某日

武神流総本山


「武神流真義、神槍!!」


ヒュッ…





ただ、幸大が拳を突き出しただけにしか見えない


「おかしいな…

あの時は出せたんだよ…」

幸大が言う



「ふぅん。

しかし、今は出せないと。」

幸明が笑いながら言う


「私も今までとは桁違いの一撃をしかと見ました!」

なずなが言う

「私も見ました。」

すみれも言う



「別に疑ってなんかいないさ。

ただ、幸大君はまだまだ未熟者。

そういうことさ。」

幸明が言う


「どうやったらあの時みたいに力を引き出せるんだよ?」

幸大が言う


「まずは力の使い方を覚えて、使いこなせるようになること、かな。」

幸明が言う


「いや、だから真義もあの時は使いこなせてたんだよ…」

幸大が言う


「そうではなくて…君の意識してない、つまりは無意識の力を無意識で使いこなす、と言うことかな。」

幸明が言う


「わけがわからないんだけど…」

幸大が言う



「じゃあ…君が真義を打てた時の理屈を説明しようか。





君の能力値は今の状態、つまりは健康で万全な為100%の状態。

つまりベストコンディションだ。


が…そのパーセンテージの区分はこうだ。


君の現在使いこなせる力20%。」

「は?

20%!?」


幸大が言う