「ふざけるなぁぁぁぁぁ!!


こんなんで終わらせるわけがないだろ!!」


相楽が手下と共に殺気立つ


「あれ?

さっき気絶してなかったか?」

幸大が言う


「タフな奴だな。」

クリスが言う



「これでも喰らえ!!」


ヒュッ!!


相楽と手下たちが何かを投げる


「あれは…火炎瓶!?」

フェンリルが言う


「やれ!!」

バシャァッ!!



ガタンッ!!


ザバッ!!


手下たちがドラム缶を転がす


蓋が開いており中からはオイルが流れ出した


「ヤバイぞ!!」


ボォッ!!


火炎瓶が地面に落ちて小さな火種がオイルに移ると一瞬で燃え広がった


「焼け死ね!!」

フェンリルが言う


「ここまでするなんて、な。

喧嘩じゃなくて殺しじゃねぇか…」


永塚が言う


「ふん…

あくまでもお前は喧嘩バカだってことか。」

フェンリルが言う


「熱いよ〜!」

ジニーが言う



「幸大、落ち着いているな…」

なずなが言う


「身体はボロボロなのにさっきから…自分でも驚くくらい…今まで以上の力が出せるんだ。


一気にレベルアップしたように。」


幸大が炎に手を伸ばす


「武神流天義…

いや…

武神流纏技!!」


ゴォッ!!


幸大が炎に触れると同時に舞うかのように動く


ブワッ!!


オイルに着火した全ての炎が幸大へと引き寄せられていった



「幸大が火だるまになってるわよ!?」

シェリーが言う

「あいつはあの程度じゃどうせ死なないわよ…」

すみれが言う