「幸大、ボロボロじゃないか…」

なずなが幸大の頬を優しく触りながら言う


「ああ。

身体はボロボロだけど…不思議と力もまだまだ残ってるし、頭も冴えてる。



それに…まだ終わってない。」

幸大がなずなの頭を撫でるとなずなから離れた



「なかなか効いたぞ…」

永塚が立ち上がる


「そろそろ終わりにしようぜ?」

幸大が言う

「それは俺のセリフだ!!」

永塚が襲い掛かる


フッ…


「幸大…ただ立ってるだけだよね?」

ジニーが言う

「…何て言うか、その、綺麗って言うか…」

シェリーが言う

「御姉様、あいつ…永塚よりも圧倒的な強さを感じます。」

すみれが言う

「ああ。

幸大はさっきまでとは全然違う。


永塚よりも遥かに強い。」

なずなが言う




「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」

永塚が殴りかかる


「これが…真義。」

幸大が拳を握る


「武神流真義!!」

「おぉぉぉぉぉ!!」


永塚が幸大に触れる直前に幸大が動いた



「神槍!!」


ゴウッ!!

パァンッ!!


それは空気の弾けた音だった


バゴォンッ!!


その後に永塚を殴った音がした




ガシャァンッ!!


倉庫の鉄の扉を吹き飛ばして永塚が外に放り出された