「…結局、片足ずつかよ。」

幸大が言う

「シェリーがどけないからだよ。」

「あら、ジニーがもっと横にずれなさいよ。」



「二人とも…この状況で何をやっているのだ?」

なずなの声に怒りが込められていた




「はーっはっはっは!!


永塚、揃ったぞ?」

相楽が言う

「よし…

お前ら、ぶっ殺せーーー!」


「「オオオオオオオォ!!」」



「まずいわよ!!」

朱里が言う

「下手に動いたら味方に当たるわ!!」

明日香が言う


「幸大はボロボロだ…ジニー、シェリー。

幸大は任せるぞ?」

なずなが言う

「ええ。」

「任せてよ!」

シェリーとジニーが言う

「とにかく、声を出せば仲間の位置はわかるだろうな…」

フェンリルが言う


「だが、敵の接近には気づけなくなるぞ?」

クリスが言う

「せめて…攻撃は防ぎたいわね…」

すみれが言う



「すー、はー。

すー、はー…」

幸大が深呼吸をする


「幸大…どうしたの?」


シェリーが言う

「具合でも…」

ザワッ!!

「キャッ!?」

ジニーが驚く

「何だ…今のは!!」

永塚が言う



「今…体の近くを何かが通らなかったか?」

なずなが言う

「御姉様もですか?」

すみれが言う


「どうやら…全員が似たような感覚をもったようだな。」

クリスが言う


「シェリー…今のは…」

ジニーが言う

「ええ…。

幸大がやったの?」


シェリーが言う





「何だ…今の白い虎は?」

相楽が言う

「お前も見たか?

暗視スコープの白色とは違ったぞ…」

永塚が言う

「ああ…暗視スコープじゃ、あんなリアルには映らない…」

相楽が言う