「幸大!!

大丈夫か!?」

なずなが言う


「見えないんじゃ手当ても援護もできないわよ…」

すみれが言う




「…おい、お前は見えてるのか?」

永塚が言う

「はぁ…はぁ…別に見えてなんかない…」

幸大が言う

「じゃあ、何で俺や相楽が狙った奴らの前に現れて仲間を守れるんだ?」

永塚が言う


「あちこちで音がすると思ったら…相手はもちろんのこと、幸大も動き回ってたのか…」

クリスが言う


「ふん…今、俺の仲間に十数個の暗視スコープを取りに行かせた。

そうすりゃ…お前らは終わりだ!!」

相楽が楽しそうに言う





「幸大…近くにいるの?」

シェリーが言う

「私の近くからも声がしたよ?」

ジニーが言う


「…。

ジニー…左手を前に出せ。」


「ん?

これ…髪の毛?」

ジニーが言う

「ああ…俺の頭頂部だ。


シェリー…3歩前に進め。」


「え?

うん。

キャッ!!


何かに躓いたわ…」

「それが俺の脇腹だ…」


「あ…ごめん!!」


シェリーが言う




「よいしょっ!!」

「ジニー…俺の頭を持ち上げて何を?」

「ふふーん。


膝枕だよ〜。」

ジニーが言う


「な!?

どこにいるのよ!!」

シェリーが言う

「いたっ!!」

ジニーが言う

「見つけた!


代わりなさいよ!!」

「む!!

やだ!!」

シェリーとジニーが争う