「使えない奴らめ!!」

永塚が幸大を襲う


「やばっ!!」

幸大が永塚に背を向けて逃げる

「待て!」

永塚が追いかける

幸大はなずなの方へ走る

「なずな!」

パシンッ!!

なずなの手に鍵の束を投げた

なずながしっかりと掴む


「武神流奥義、王剣!」

幸大がジャンプしながらなずなを吊り上げる鎖に鋭い拳と剣の幻影を撃ち込む

「死ねぇ!!」

永塚の拳は幸大の腹を撃ち抜いた



ガシャンッ!!

幸大が金網の床に強く叩きつけられた


「いってぇな!!


武神流奥義、王剣!」


スパンッ!!

幸大が金網の床の錆びた部分を切り裂く


「な!?」

永塚と幸大の立っていた場所が落下する

「なずな、他の奴らを頼むぞ!!」

幸大が言う

「しかし、鎖が!」

なずなを吊り上げる鎖は削られてはいたがまだ壊れてはいなかった


「武神流奥義、王槍…

武神流我術、流流し!


翔べ、飛龍槍!!」


バシュンッ!!

幸大の拳から龍の影を纏った槍が放たれた


バキィンッ!!


なずなの鎖が砕かれた



「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

幸大は落下した