「…起きたか?」

幸大が言う


「…また、負けたな。」

朝倉が言う

「バッカじゃないの?」

明日香が居た

ジニーもシェリーも居る


「九重…」

朝倉が明日香を見る


「あんな無茶苦茶に突っ込んでくるだけなら負けないに決まってるだろ…」

幸大が言う

「…。」

「前回は不意打ちに近い攻撃で一方的に仕掛けたし…


まともに戦ってたら俺はお前には勝てなかったかも知れないだろ?」

幸大が言う

「気休めだ…」

朝倉が立ち上がる


「どこに行くのよ…」

明日香が言う

「…。」

朝倉が立ち去ろうとする


「逃げないでよ!!」

「誰が逃げてるって?」

朝倉と明日香が睨み合う


「自分から逃げてるだけでしょ…


負けたことを認めないで。」


「ふざけるな!

最後に勝てばいい!

結果が全てだ!!」

朝倉が言う

「だったら…もう一度やってみるか?」


幸大が言う


「何だと…?」


「その代わり…互いに渾身の一撃のみ。」

「良いだろう…

本気で殴ればテメェなんか一発だ。」

朝倉が言う




「明日香、ちょっと。」


幸大が明日香に耳打ちをした