シェリーのトラウマと言う敵はこれから発せられる幸大の言葉に対して最大の防御体勢をとっている
幸大にこの防御ごと打ち砕く言葉はない
ならば…言葉以外なら相手の防御は間に合わない
それどころか言葉しか予想してないからこそ言葉以外の何かは絶大な威力でトラウマを打ち砕く
自分の弱さや無力さを知らない人々は幾度となく言葉を浴びせる
だが…彼は違う
「なんとか言いなさ…」
シェリーが言い掛けた時だった
ちゅっ。
「ひゃっ!?」
シェリーが可愛い悲鳴と共に背中を反らせた
ちゅっ…
「ちょっ!?
何を!?」
シェリーが叫ぶ
ちゅ〜っ…
「いやぁっ!?」
ザバッ!!
シェリーがしゃがみ込んだ
「あんた…何を…」
ぎゅっ。
幸大が後ろから抱き締めた
「…何なのよ。
何のつもりなのよ…」
シェリーは力なく言う
シェリーの心は、トラウマは完全に無防備になった
予想外なんてものじゃない
今まで多くの人に嫌われた火傷の痕にキスをされ、吸い付かれた
シェリーにとっては有り得ない行動
さらに言うなればシェリーは両親以外のつまりは、他人からキスをされるのは初めてだった
それが唇や頬や額ではなく…己の身体で自分自身がもっとも穢れた場所と思っていた場所
幸大にこの防御ごと打ち砕く言葉はない
ならば…言葉以外なら相手の防御は間に合わない
それどころか言葉しか予想してないからこそ言葉以外の何かは絶大な威力でトラウマを打ち砕く
自分の弱さや無力さを知らない人々は幾度となく言葉を浴びせる
だが…彼は違う
「なんとか言いなさ…」
シェリーが言い掛けた時だった
ちゅっ。
「ひゃっ!?」
シェリーが可愛い悲鳴と共に背中を反らせた
ちゅっ…
「ちょっ!?
何を!?」
シェリーが叫ぶ
ちゅ〜っ…
「いやぁっ!?」
ザバッ!!
シェリーがしゃがみ込んだ
「あんた…何を…」
ぎゅっ。
幸大が後ろから抱き締めた
「…何なのよ。
何のつもりなのよ…」
シェリーは力なく言う
シェリーの心は、トラウマは完全に無防備になった
予想外なんてものじゃない
今まで多くの人に嫌われた火傷の痕にキスをされ、吸い付かれた
シェリーにとっては有り得ない行動
さらに言うなればシェリーは両親以外のつまりは、他人からキスをされるのは初めてだった
それが唇や頬や額ではなく…己の身体で自分自身がもっとも穢れた場所と思っていた場所

