「あんたは自分より綺麗な人を前にしたらどんな気持ち?」

ジニーに問う

「え?

私なら良いなぁって憧れるけど…」


「あんたは自分よりカッコいい奴が目の前にいたらどう?」


「そりゃ、クソッ…羨ましい…と妬むけど…」

幸大が言う




「母は周囲から美人と言われる私を憎んだわ。



私が12歳の頃に親戚の一人が言ったわ…

『若い頃のお母さんよりも美人』

と。



それがきっかけ。


母はその夜、暖炉で熱した鉄の棒を私の背中に何度も押し当てた


顔も何度も殴られたわ。



鉄の棒を私の背中に何度も押し当てた母は私の背中が火傷の痕に覆われたのを見て笑ったわ。


これで誰もあなたを愛さない、って言ったわ。


私はバレエダンスをやっていたんだけど…その衣装はほとんどが背中は見えるんだけど…こんな背中じゃバレエの衣装は着れない。




そして、母は最後に私の顔に鉄の棒を近づけて…

父が帰ってきた。




その数ヶ月後、私は父の母国であるこの日本に来たわ。

学校でこの背中を見られてから『気持ち悪い』『醜い』『グロテスク』

と虐められたわ。

だから日本に。



ただ、日本の中学校でも…背中のことを見られ同じように虐められたわ。」

シェリーが言う