ハートフル・アーツ

「あ…言い忘れたが、最後のはそこの美少女の顔面を殴った分な。」

幸大が言う

「え?

私の…」

シェリーが言う

「幸大、今の何!?」

ジニーが言う


「今のは槍の幻影を纏った風の塊だ。


武神流に代々伝わる技、

奥義、真義、天義の3つのうちの天義だ。


まだ、真義を使えるようになるまでは遠いけど、今までは奥義までしか使えなかったからな。

天義も完璧じゃないけど老師のお陰で少しは身に付いてきた。」


幸大が言う



「あの…私はあんたたちの敵よ?」

シェリーが言う

「そうだろうな。

明日香が言ってたし。


ジニーに負けたんだろ?」

幸大が言う

「何で…知ってるのよ?」

シェリーが言う


「これだよ。」

幸大はポケットからジニーのスマホを取り出してジニーに返した


「ジニーから連絡が来たけど、ジニーの声は遠いし…俺に話しかけてる訳でもないから何かと思ったけど、一部始終は聞いてた。」


「そんな!?

私はこのクォーターがスマホを出してすぐに蹴り飛ばしたはずよ!?」

シェリーが言う


「わかってないなぁ。

好きな人の番号は当然、短縮の1番に入れとくに決まってるでしょ?」

ジニーが言う


「それと、この公園だってわかったのは美少女のお陰だ。



美少女のセリフにあった林のある公園、はジニーの帰り道にあるこの公園しかないからな。」

幸大が言う