「…?」
シェリーは目を閉じていたが周囲の音が静か極まりないことに気付き目を開けた
「一体何が…」
目を開けたシェリーの目の前には男子が立っており、シェリーに放たれたはずの拳を手のひらで抑えていた
通常なら拳と手のひらがぶつかったならば相応の音がするはず…
拳を掴んだ訳でもない
強いて変化をあげるなら、シェリー目掛けて放たれた拳はシェリーの認識した最後の時点で既にあのままだったら顔面に直撃したはず
しかし、拳を抑える手のひらがなかったとして拳が放たれたならシェリーの右肩にこそ直撃すれど…顔面を狙っていたとは思えない攻撃に見える
フェンリルは完全にシェリーを狙い、顔面以外に狙いはなく、あの状態で外すことは奇跡が起きない限りはない
つまり、恐らくはこの目の前の男子がフェンリルの強烈な顔面への一撃をただ手のひらで受け止めたのではなく、何かをした
シェリーはたった数秒でその様な思考を完遂させた
「武神流我術、応・流流し。」
「幸大!!」
鼻を抑えたままのジニーが言う
「何だ、お前は…?
いや、確かターゲットに入っていたな…」
フェンリルが拳を引き、距離を空けた
シェリーは目を閉じていたが周囲の音が静か極まりないことに気付き目を開けた
「一体何が…」
目を開けたシェリーの目の前には男子が立っており、シェリーに放たれたはずの拳を手のひらで抑えていた
通常なら拳と手のひらがぶつかったならば相応の音がするはず…
拳を掴んだ訳でもない
強いて変化をあげるなら、シェリー目掛けて放たれた拳はシェリーの認識した最後の時点で既にあのままだったら顔面に直撃したはず
しかし、拳を抑える手のひらがなかったとして拳が放たれたならシェリーの右肩にこそ直撃すれど…顔面を狙っていたとは思えない攻撃に見える
フェンリルは完全にシェリーを狙い、顔面以外に狙いはなく、あの状態で外すことは奇跡が起きない限りはない
つまり、恐らくはこの目の前の男子がフェンリルの強烈な顔面への一撃をただ手のひらで受け止めたのではなく、何かをした
シェリーはたった数秒でその様な思考を完遂させた
「武神流我術、応・流流し。」
「幸大!!」
鼻を抑えたままのジニーが言う
「何だ、お前は…?
いや、確かターゲットに入っていたな…」
フェンリルが拳を引き、距離を空けた

