｢な…何よ、今の…｣

シェリーが起き上がりながら言う


｢…もっと静かに。

もっと柔らかく。

もっと綺麗に。｣

ジニーは目を閉じて自分に言い聞かせるように呟く


｢何なのよ、まったく！｣

シェリーが再び仕掛ける


ふわっ…

｢きゃっ!?｣

ベシャッ!!

リピート再生の如く、シェリーが転ぶ

｢また、やったわね…｣

シェリーが起き上がる


｢幸大には及ばないけど…真似っこできたみたいだね。｣

ジニーが言う


｢何をブツブツ言ってんのよ…｣



｢でも…防御だけじゃ、あなたの言う通り勝てないから…

幸大と違って私は好戦的だから…



私は私に合った戦い方じゃないとね。｣


ジニーがシェリーに向かって笑う


｢ウザいわね…あんた。

これで終わりよ!!｣


シェリーは先ほどまでよりも素早い攻撃を繰り出した


｢龍舞艶舞(りゅうまいえんぶ)


ドラゴン・ワルツ!!｣

ヒュッ…スルッ…ドッ！

素早く華麗にシェリーの攻撃をかわして

強烈な一撃をシェリーの腹部に撃ち込んだ


攻撃を避ける、攻撃を流す、攻撃をより強く当てる

それらを１つの動作として、その一撃をシェリーに叩き込んだのだ

｢げぅっ!?｣

ドサァッ!!

シェリーは地面を擦りながら吹き飛んだ


｢なかなか、強い必殺技が出来た!!

ヤッター！｣

ジニーが喜ぶ